在職老齢年金 62万円改正
2026年4月施行改正の概要
2026年4月から、在職老齢年金制度の支給停止基準額が月額50万円から62万円に引き上げられました。 高齢者の就労意欲を阻害しないよう、受け取れる年金額を増やすことが目的です。
試験ポイント:第58回社労士試験(2026年8月)での出題が確実視される重要改正です。「50万円」→「62万円」の数字を正確に覚えましょう。
現行制度との比較
| 項目 | 改正前(〜2026年3月) | 改正後(2026年4月〜) |
|---|---|---|
| 支給停止基準額 | 50万円/月 | 62万円/月 |
| 適用対象 | 65歳以上の在職老齢年金 | 65歳以上の在職老齢年金(変更なし) |
| 60〜64歳(低在老) | 廃止済み(2022年4月〜65歳以上と同一基準) | 同左(変更なし) |
| 計算方法 | 基本月額+総報酬月額相当額が50万円超→超過分の1/2停止 | 基本月額+総報酬月額相当額が62万円超→超過分の1/2停止 |
計算例
例:老齢厚生年金 月20万円・標準報酬月額 50万円・賞与なしの場合
総報酬月額相当額 = 50万円基本月額(年金)= 20万円
合計 = 70万円
改正前(基準額50万円):(70万円 − 50万円)÷ 2 = 月10万円停止 → 受取10万円
改正後(基準額62万円):(70万円 − 62万円)÷ 2 = 月4万円停止 → 受取16万円
※ 基本月額 = 老齢厚生年金(年額)÷12 総報酬月額相当額 = 標準報酬月額 + 直近1年の標準賞与額合計÷12
試験対策ポイント
① 基準額「62万円」は2026年度値
2024年度50万円・2025年度50万円・2026年度62万円。試験では「令和8年度(2026年度)から62万円」として出題される見込み。② 60〜64歳の在老は2022年4月に統合済み
2022年4月改正で60〜64歳の「低在老(基準額28万円)」は廃止され、65歳以上と同一基準に統合された。試験での混同注意。③ 停止額の計算式
停止額 =(基本月額 + 総報酬月額相当額 − 62万円)÷ 2基準額以下なら全額支給、超える場合のみ超過分の1/2を停止。
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